イエス・キリストは聖書によりますとベツレヘムに生まれました。ベツレヘムはエルサレムの隣町で、人口は約25,000人位、アラブの人たちが多く住んでいます。海抜約800メ−トルと言われています。
ベツレヘム(ベ−ト レヘム)はヘブライ語の「家」を意味する「バイト」と「パン」を意味する「レヘム」が合わさった言葉で「パンの家」を意味します。聖書では、他に「エフラタ」の名前で言われていています。ルツ記を見ますとルツの義父エリメレクの故郷であり、またルツは義母のナオミと一緒にベツレヘムに移り住みました。ミカ書にはベツレヘムで救い主が誕生することが預言されています。
イエスの両親であるヨセフと身重のマリアはナザレからベツレヘムに旅しますが、その行く道はナザレからガリラヤ湖に出て、ヨルダン川沿いに進みエリコに行き、そこからエルサレムないしはベツレヘムへの道が一つ。ナザレは海抜約350メ−トル前後、ガリラヤ湖は海抜下200メ−トル前後、エリコは海抜下250メ−トル前後、ベツレヘムは約800メ−トルとした場合、ナザレからエリコまで約500メ−トル下って、エリコから1000メ−トル登ることになります。
もう一つの道はナザレからサマリアを通ってエルサレムに行く道ですが、これも山道を登り下りしなければなりませんでした。
いずれにしてもベツレヘムへの旅は若きヨセフ、マリア夫婦にとっては大変な旅であったのです。
現在のベツレヘムの町並みは、写真に映っているとおりです。ベツレヘムには現在「聖誕教会」があります。ロ−マ時代の326年コンスタンティヌスによって教会が建てられたと言われておりますが、今日の建物は、その時代のものではありません。
教会内には各国のマリアの絵が飾られています。教会内はカトリック教会、ギリシャ正教会、アルメニア教会に分かれています。
たくさんの人たちが訪れますが、昨年からのイスラエルとパレスチナの問題で、ベツレヘムとエリコには訪ねることは出来ないとのことです。まことにもって残念なことです。早く、訪れることが出来るようになって欲しいものです。
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