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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

イエスの足跡

ガリラヤ湖の人々 2 マグダラのマリア 1
 ガリラヤの人々に「マグダラのマリア」がいます。この人は主イエスと出会ってから終生主イエスに仕えた人です。マグダラのマリアが主イエスと出会ったのは主イエスがマグダラに来たときでした。

 その時のことについてルカによる福音書8章1節以下に「イエスは神の国を宣べ伝え、その福音を告げ知らせながら、町や村を巡って旅を続けられた。十二人も一緒だった。悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、それにスサンナ、そのほか多くの婦人たちも一緒であった。彼女たちは、自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた」とあります。

 その時マリアは七つの悪霊を持っていました。恐らく何がしかの病気だったのでしょう。その病気のために苦しんでいたようです。その病を主イエスによって癒されました。それだけではなく、ヘロデの家令クザ、スナンナ等の女性達と共に、経済的に主イエスの活動を支えました。それは、この人達はそれなりの財産を持っていたからです。

 マグダラの町ですが、今はミグダルと言われています。ミグダルはアラム語ですが、その文字をヘブライ語で読むとマグダラになります。マグダラ(ミグダル)はティベリアスからガリラヤ湖畔を北上して6キロのところにあります。主イエスの時代はティベリアス、コラジン、カファルナウムと共にガリラヤ地方の4大都市の一つでした。産業としては土器の製造や染色工業が盛んであったと言われていますし、またこの町はギリシャ名でタリカエアと言われ「塩漬け」を意味しています。ガリラヤ湖畔の町ですのでガリラヤ湖で捕れた魚を塩漬けにしてエルサレム、アレキサンドリア、ロ−マに送っていたました。

 とても興味深いことに主イエスが4000人の人々に食べ物を与えた後、マタイによる福音書15章39節に「イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた」とあります。「マガダン」は、どこであったのかは不明ですが、幾つかの写本では「マグダラ」となっています。

 いずれにしてもマリアはマグダラに住んでいて、しかも裕福な家庭でした。主イエスと出会い、病気を治してもらって以来、主イエスの弟子として仕えていくのです。主イエスには12弟子に代表されるような男性の弟子もいました。ルカによる福音書10章1節に「主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた」とありますように72人の弟子もいたのです。その中に女性が含まれていたかどうかはわかりません。その他に女性がいたのです。しかもこの女性達は強力に、主イエスの活動をバックアップしました。その代表格がマグダラのマリアだったのです。

 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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