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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

人生の扉

2009/04 そこに人生の花が咲く
置かれた人生の現場でひたすら生きていく
 4月は多くの人にとって人生の変わり目です。就職した人も、入学した人もワクワクとした新しい気持ちをもって臨んでいることでしょう。しかし、自分の本来の望みとは違う、そのような思いをもっている人もいると思いますし、あるいは希望がかなわずもう1年待つ、と言う人もいることでしょう。4月は喜びの月であると共に不安な月でもあります。

 ここで考えておかなくてはならないことは、希望したところに就職できた、入学できた、そのことに留まっていてはいけない、と言うことです。問題は自分に与えられた職場や学校で何をするかです。

 与えられた仕事を行い、課せられた勉強をすることでいいのか、と言う問題です。もし、それだけなら意味も意義も出てきません。与えられた場所で夢と希望をもち、創造性を育んでいく、そのために何かを行っていく、そのことが大切なのです。このような生き方であれば希望した就職先や学校に入ったことが問題ではなく、自分に与えられた場所がその人にとって最高な場所なのです。わたしたちの人生の意義と意味はそのようなところで見出すことが出来るのです。

 ある本にこのような詩が記してありました。「神が置いてくださったところで咲きなさい。仕方がないと諦めてでなく『咲く』のです。『咲く』ということは自分が幸せに生き他人も幸せにすることなのです。

 『咲く』ということは周囲の人々に あなたの笑顔がわたしは幸せなのだということを示して生きるということなのです。″神がわたしをここに置いてくださった それはすばらしいことであり ありがたいことだ″とあなたのすべてが語っていることなのです。『咲く』ということは他の人の求めに喜んで応じ 自分にとって ありがたくない人にも 決して嫌な顔、退屈な態度見せないで生きることなのです。」

 素晴らしい詩です。花は美しい、そのことは誰でもが思うことです。花にはこの花が美しく、この花はきれいでない、と言う優劣はありません。どのような花であれ、その花がその場所で咲いている、他には変えられない、だから美しいのです。

 わたしたちも同じです。どの人も自分が置かれた人生の現場でひたすら生きていく、そこにわたしたち固有の人生の花が咲くのです。この4月、自分はどのような人生の花を咲かせようとするのかを考えてみたいと思います。
 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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