2010/04 | ほほえみで生きる人生 |
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むしろあなたからほほえんでごらんなさい | |
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4月は新しい年度の始まりです。入学した人、就職した人、新しい部署に変わった人や転勤した人もいて、人生の節目の月でもあります。特に、入学した人や就職した人は新たな希望をもって、これからを過ごそうと思っていると思いますし、反面これからどのようなことが起こるのか不安な気持ちを持っていることでしょう。 人生にはいろいろなことが起こり、悩んだり苦しんだりします。考えてみますと、悩んだり苦しんだりしないような人生はあるのでしょうか。人が生きた年月の中で、自分は一回も苦しんだり悩んだりしたことはない、という人がいるのでしょうか。筆者の今までの人生で、そのような人に出会ったことはありません。すべての人といってよい程「今まで生きてきて、あの時この時、このような問題に遭遇し、悩み苦しんだ」と言うことを聞いてきました。そうなのです。悩み苦しみがあり、同時に喜びも楽しさもある、それが人生なのです。 喜び、楽しさ、悩み、苦しみはどのようにして生じるのでしょうか。それは「摩擦」から生じると考えました。「摩擦」は辞書によりますと「こすり合わせること、すれあうこと」(広辞苑)とあります。こすり合い、すれあえば、そこに摩擦音が出たり、摩擦熱が生じたりします。 ところで、わたしたちの生活の中で人との関わりなしに生きることは出来ません。人と関わるということは、そこに「摩擦」が生じます。自分の気持ちと他者との気持ちが寄り添うようなことになれば、そこには喜び楽しみが出てきます。反面、不協和音が生じれば、そこには葛藤が出てきて、人間関係に悩み苦しむのです。生きる上で、このようなことは避けて通ることは出来ないのです。 このことをどのように考えたらよいのでしょうか。ある本に「もし あなたが 誰かに期待した ほほえみが得られなかったら 不愉快になる代わりに むしろあなたからほほえんでごらんなさい。 実際 ほほえみを忘れた人ほど あなたからのそれを 必要としている人はいないのだから」と書いてありました。素晴らしい言葉だと感動しました。人からほほえまれて悲しくなることはありません。うれしいのです。反面ほほえみがなければギグシャクするのです。人生いろいろありますが、ほほえみで人に接し、そこに「愛」という摩擦熱を起こす生活を送ってみたらどうでしょうか。きっとよい人生になることでしょう。 |
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新松戸幸谷教会牧師 吉田好里 |
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