2012/05 | 「心に心柱」を築く |
---|
自分はこのような生き方をしていく | |
---|---|
町を歩いていてフト前を見ると、スカイツリ−がそびえ建っているのが目に入ります。自動車からも、電車からも突然見えることがあります。その時に思うことは「高い」ということと「大きい」ということです。世界一高い634Mですから、どこからでも見えます。見て思うことは構造がどのようになっているのだろうか、重さをどのように分散させているのだろうか、ということです。 日本の建物で寺院に五重塔があります。バランスのとれた素晴らしい建築物です。この五重塔は塔の中心に「心柱」があって、その「心柱」によって建物に架かる重さを分散させているとのことです。これは独特な建築方法のようですが、聞くところによりますとスカイツリ−も、それに似た建築方法のようです。いずれにしてもあれだけの高さなのですから架かる重さは大変なものと素人ながら考えます。 ところで4月になり、ある人は就職をして働きはじめ、ある人は新しい学校に入学し、ある人は転居して、それぞれの人生の道を歩み始めました。今は緊張を持って日々を送っていることでしょう。ここで気をつけなければならないことがあります。 それは破壊的カルト集団、特に宗教にからんだ集団で、この4月に新しいメンバ−を求めて、さまざまなかたちで動き始めています。このような集団の誘い込みは、きわめて巧妙で名を隠して、例えば大学ではもっともらしいクラブの名前をつけて勧誘したり、ボランティア活動を行っている、スポ−ツを楽しんでいるということを言って誘い込んできます。また、駅や街頭で声をかけてきてアンケ−トを求めたり、「手相の勉強をしています」といって近寄ってきて、手相をみて「人生の転換期」といって別な場所に連れて行きます。 このようなところに入ってしまったら、それこそ大変です。その宗教の教えを教え込まれて人格を変容させられる、所謂マインドコントロ−ルによって破壊的カルト集団の教祖の宗教的活動に邁進させられ、反社会的活動を行うようになります。このようなところに入らないように十分気をつけなければなりません。 そのためには「心の心柱」を築く必要があります。その心柱は社会的に容認され、妥当とされている価値観、倫理観を参考にしながら「自分はこのような生き方をしていく」といったものです。人生にはいろいろな出来事が起こりますが、どのような問題が襲ってきても「心の心柱」を持てば生きることは出来ます。その「心柱」を持っていただきたいと思いますし、また何かに誘われて「これはおかしい、変だ」と思ったら断り、その場を離れる勇気をもつことです。1回限りの人生、有意義に過ごしたいものです。 |
|
新松戸幸谷教会牧師 吉田好里 |
〒270-0034
千葉県松戸市新松戸2-169
TEL 047-345-1059
FAX 047-345-2735