2012/12 | 一番若い今日の日 |
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私たちにとって一番若い今日を生きる | |
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若い人の持つエネルギ−の強さを知らされました。先日、高尾山に登りました。登山口に行きましたら、そこに小学4、5年位の子ども達が5,60人いました。その子ども達を見ながら登り始めました。しばらくすると後ろの方から話し声と笑い声がしてきました。5,6人の子ども達がいつの間にか近づき、早足か、駆け足のような感じでわたしの横を通り過ぎて行きました。その後グル−プごとの子ども達が次々とわたしを追い抜いて行きました。 5、600メ−トルの高尾山ですが、山は山です。それなりの登りがあります。子ども達は別段苦しそうではなく溌剌として楽しそうでした。こちらはというと息を切らしながら一足一足踏みしめて登って行きました。子ども達を見て、ただただ「すごいな−」と感じ入るばかりでした。頂上に着くとあの子ども達が楽しそうにお弁当をひろげていました。しばらく歩いていると年中か年長でしょうか、20人位の幼稚園の子ども達とすれ違いました。別なル−トを登ってきたのです。中には「こんな小さい子が」と思われるよう子がいました。 体の大きさ、小ささが問題ではなく体力の差が明らかに出ています。子ども達には力が満ちていて、その力に押し出されて先に進んでいきます。こちらはというと週に4日ほど早朝5,6キロ歩いています。それなりの体力はつけていますが、しかし長年生きてきて力を消耗し、残り少ない力を小出しにして、やっとの事で前に進んでいるような状態です。 若い人と比較すれば落ち込むばかりですが、嘆いても何の意味もありません。そのような折り、ラジオでカトリックのあるシスタ−が「迎えたその日がその人にとって一番若い日なのだ」という主旨の話を聞きました。その言葉を聞いて「そうだ」と瞬間に思いました。 思えば、わたしにもあの子ども達のような時があったのです。そして、あの子ども達もやがてわたしのような年代になるのです。わたしも、あの子ども達も今日という日が一番若い、それだけは真理であり真実です。「年を取った」などと嘆いてはいられません。生きる上でどのような状況にあったとしても今日の日は今日しかありません。わたし達にとって一番若い今日を生きることが、よい人生を形成することになるのです。 |
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新松戸幸谷教会牧師 吉田好里 |
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