コラムcolumn
人生の扉
| 2013/12 | 転びの意味 |
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| 冬季オリンピックをテレビで観ていて勝負ごとの厳しさを思い知らされました。メダルを手にすることが出来ると思われた人がとることが出来ませんでした。オリンピックという大舞台、居並ぶ強豪選手と観衆、そして自分に寄せられた期待、そのようなものを一身に背負って試合に挑む選手、緊張するのは当然なことです。それは試合に挑む前の選手のため息をみてもよく分かります。 このことはわたしたちの生活にも言えます。受験や就職試験で「ここは大丈夫」と自信を持って受けたのですが合格出来なかった。その時に本人は一時自信喪失状態に陥ります。受かるか受からないかという試験には緊張が伴います。緊張のあまり実力を発揮出来ない、ということはよくあることです。その意味で人間はストレスには弱いのです。ストレスを持つことによって心身に支障をきたすこともあるのです。 首相経験者があるスケ−ト選手に対して「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」と言いました。それを聞いたときに「配慮の欠けた発言」だと思いました。そして、この人に対して「それでは、あなたの人生の大事なところで転んだことは一度もなかったのですか」と尋ねたくなりました。 人生は転びの連続です。まさに「七転び八起き」です。そこに人生の醍醐味があるのです。そして、人生が変わるのです。 イエス・キリストの弟子にペトロがいます。彼はイエスが十字架に架かった時に、ある人からイエスの弟子であることを言われ「そんな人は知らない」と言い張りました。ペトロは転んだのです。しかし、復活のイエスに出会うことによって、彼は福音を宣べ伝える人に変わりました。 転ぶことを恐れる必要はありません。問題は、そこから何を学ぶのかです。しかし、ここでは転んではならない、ところがあります。それは破壊的カルト集団です。特に、カルト宗教には気をつけなければなりません。新学期となり大学に入学した人たちはクラブの勧誘を受けますが、このようなところに入らないよう気をつけてもらいたいのです。カルト宗教での転びは人生そのものを台無しにしてしまいます。 |
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| 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里 |
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