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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

パウロの足跡

セレウキア パウロ第1回伝道旅行の出発点
 迫害者サウロはダマスコ途上で回心をしました。その後ダマスコで伝道し、エルサレムに行って使徒と会い、故郷のタルソスに帰りました。その間ステファノの事件をきっかけにしてディアスポラのユダヤ人がアンティオキアで伝道し、教会は成長しました。

  エルサレム教会は、「教会はバルナバをアンティオキアへ行くように派遣した。バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた」(使徒言行録11章23節)のでした。バルナバは、早速「サウロを捜しにタルソスへ行き、見つけ出してアンティオキアに連れ帰った。」のです。そして「二人は、丸一年の間そこの教会に一緒にいて多くの人を教えた」(使徒言行録11章25〜26節)のでした。

  このようなことがあってアンティオキア教会はバルナバとパウロをキプロスとピシディアのアンティオキア、イコニオン、リストラ、デルベなどへの伝道のために派遣するのです。これが第1回の伝道旅行です。

セレウキアの海岸線

  その出発点はアンティオキアから20数キロ離れたセレウキアでした。セレウキアは紀元前セレウコスT世が造った港ですが、アンティオキアを通って流れてきたオロンテス川が地中海に注いでいます。しかし、オロンテス川によって運ばれた土砂で海岸線は海の方に広がりました。

  このようなことでバルナバとパウロが出発した時代の海岸線とは違います。現在のセルウキアには、海岸には古い岸壁のようなものがあるだけで、あとは何もありません。

  海岸から少し登って行くとセレウキアの海岸線を見渡すことが出来ます。そこから少し歩くとローマ皇帝のヴェスパシアヌス(紀元69〜79年在位)が造ったオロンテス川の導水路があります。オロンテス川はたびたび氾濫していましたので、人々の生活を守るために導水路を造り、増水した水を地中海に流したのです。その導水路跡を歩きました。岩をくり貫いて造られており難しい工事だったのではないかと思いました。

 海岸線より、少し高いところから地中海が一望できます。使徒言行録13章4節に「聖霊によって送り出されたバルナバとサウロは、セレウキアに下り、そこからキプロス島に向け船出し」たとあります。地中海を一望していてバルナバとパウロの一行の心中に思いを馳せました。

 
セレウキアの子どもたち
  まずバルナバの故郷であるキプロスで伝道し、その後ピシディア、フルギア、ガラテヤ地方のピシディアのアンティオキア、イコニオン、リストラ、デルベと言ったの町々に伝道することに夢を持ち、そしてまた不安を持ったのではないか、そう思いました。

 事実、ピシディアのアンティオキア、イコニオン、リストラ、デルベは標高千メートルを越えるアナトリア高原にあります。徒歩での旅ですから、さぞ苦労があったことでしょう。苦労が待ち受けている中での出発だったのです。
 
 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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