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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

人生の扉

2012/06 東京スカイツリーと心柱
生かす心柱を持とう
 5月22日に「東京スカイツリ−」が開業しました。スカイツリ−は高さ634Mで電波塔としては世界一です。開業から5日間で周辺の商業施設を含めて100万人以上の方々が来場したと報道されましたが、関心の高さに驚かされました。

 スカイツリ−の展望台から眺めた風景をテレビで見ましたが林立するビルが真下に見え、関東平野を取り囲む山並みが遠くに見えるといった感じでした。高さがあると言うことは、それだけ遠望がきくということですから、その風景には見応えがあります。

 先年ニュ−ヨクのエンパイアステ−トビルに行きました。その時の眺めの印象は高いビルの多さに驚きました。一昨年所用がありロ−マに行きました。ロ−マ教皇庁での会議後サンピエトロ大聖堂のド−ムに上りました。ド−ムからのロ−マ市内の眺めはとてもよく、どっしりとした歴史の重さを感じ、さすがロ−マと思いました。上からの眺めにもその国のお国がらを現しています。

 それにしても、人間はなぜ高いところへと思いを馳せていくのでしょうか。ビルとして世界一高いのはアラブ首長国連邦のドバイに尖塔まで828Mの高さをもつ「ブル−ジュ・ハリファ」です。さらに1000Mのビルも計画されていると聞いています。

 そこで思い出すのが旧約聖書の創世記11章にある「バベルの塔」の話です。聖書では人間が「石の代わりにれんがを、しっくいの代わりにアスファルトを用いた」と、その技術力を言い表しています。その結果が「天まで届く塔のある町を建て、有名になる」ことでした。それは人間の高慢さを意味しています。神様は人間が高慢にならないように「言葉を混乱させ、互いの言葉を聞き分けられぬように」しました。

 「東京スカイツリ−」にしても「ブル−ジュ・ハリファ」にしても、それは技術の粋をきわめて造られています。それを造れば「有名」になります。さらに「有名」になるために高いものを建てることになります。それは技術力の誇示にも、自慢にもなり、人間を有頂天にさせます。

 技術力の向上自体は大変よいことです。科学の発展そのものであり、わたしたちの生活に便利さをもたらします。しかし、それはまた「人間はこれだけのことが出来る」という科学の力を誇示することにもなります。

 大事なことは謙虚さです。「スカイツリ−」を支えているのは法隆寺にある五重塔にも用いられている「心柱」と同じ原理です。建物の中心にある「心柱」によってスカイツリ−にかかる力を分散させています。

 それと同じように人間も自分を支え、生かす心柱を持つことが大事です。それはどう生きるかという人生観であり、倫理観です。それを持つことが謙虚さにもなり、生きることでかかる苦しみや悩みをといった人生の重荷の力を分散させることになります。そしてよりよく生きることが出来るようになるのです。

 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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