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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

学びの窓

エレミヤについて 預言者エレミヤの年齢
 礼拝説教の箇所として「エレミヤ書」を用いています。エレミヤは南王国ユダで活躍した預言者です。エレミヤが預言者として召されたのは何歳の時だったのか、そのことに関心を持ちました。その発端が神様から「わたしはあなたを母の胎内に造る前から あなたを知っていた。母の胎から生まれる前に わたしはあなたを聖別し 諸国民の預言者として立てた。」と言われましたが、エレミヤは「ああ、わが主なる神よ わたしは語る言葉を知りません。わたしは若者にすぎませんから。」と言いました。そのことについて神様は「若者にすぎないと言ってはならない。わたしがあなたを、だれのところへ/遣わそうとも、行って/わたしが命じることをすべて語れ。」と言いました。

 ここで「若者」とあります。「若者」という場合、何歳を指すのかを調べてみました。元の言葉は「ナア−ル」です。現代ヘブライ語辞書によりますと男性については「12〜16歳位の少年、若者」とあり、女性については「12〜15歳位の少女、娘」と記してあります。

 そのことに関連して創世記にヨセフ物語があります。37章2節に「ヨセフは十七歳のとき、兄たちと羊の群れを飼っていた。まだ若く、父の側女ビルハやジルパの子供たちと一緒にいた。」とあります。ヨセフは「まだ若く」とあります。しかも17才であったとあります。「若い」という言葉は「若者」と同じ「ナア−ル」なのです。それとイスラエルでは13歳で成人を迎えます。その「成人式」を「バ−ルミツバ」と言い、盛大に祝います。主イエスのバ−ルミツバは書いていませんが、ルカによる福音書2章42〜43節に「イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。」とあります。その後、主イエスはエルサレム神殿で学者たちを議論をしています。新約聖書を現代ヘブライ語に訳した聖書には「少年」は「ナア−ル」となっています。しかも、12歳は父親の仕事を覚える年齢であり、贖罪日(ヨムキプ−ル)に備えて断食を始める年齢でもあります。

 このようなことを考えますとエレミヤが預言者として召されたのは13歳から17歳までの間と考えることが出来ます。この年代が「若者」なのです。中学生から高校生くらいと考えてよいでしょう。聖書で「若者」はもう一つの言葉が使われています。その言葉は「バフ−ル」ですが、年代としては結婚適齢期の「青年」です。日本語の聖書では「ナア−ル」も「バフ−ル」も「若者」と訳していて見分けがつきません。

 13歳から17歳とすれば、今日の時代でも献身する人がいますが、それにしてもエレミヤはしっかりしたことを当時の人々に語っています

 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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