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日本キリスト教団 新松戸幸谷教会

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コラムcolumn

学びの窓

2016/12  人生の三要素
 第22回のクリスマス・ファミリー・コンサ−トが11月26日(土)に行われました。100名を越える方がいらっしゃいました。多くの方から「よかった」との評価を得ました。
 当教会のコンサ−トの特色は地域周辺の方々が多くいらっしゃることと常連の方々が多いということです。わたしの知らない人が多くおられましたし、また何回も来ている方もおられました。このことはクリスマス・コンサ−トが地域に根付いたことを意味しています。

 また、今回はチェロとマリンバのデュオと言うことで、組み合わせ自体が珍しかったようです。終了後のアンケ−トにも、そのようなことが記してありましたし、わたしも初めて聞きました。特に、わたしにとって関心があったのはマリンバ奏者のマレットを持つ指の動きです。弾き方によってマレットの持ち方を変えているのに気づきました。

 ところで、演奏前に牧師としての挨拶をしました。挨拶を頼まれてから何を話そうかと考えてきました。それで音楽の三要素としてのリズム、メロディ−、ハ−モニ−のことを言うことにしました。辞書によるとリズムは「調子」とあり、メロディ−は「旋律」あり、ハ−モニ−は「調和」とありました。音楽は、この三つによって成り立っています。ですから聞く者が、その音色の素晴らしさに感動するのです。今回も演奏を聞いていて、その素晴らしさに感動し、心揺れ動くものがありました。

 このことを強く思った理由は数年前より和楽器の箏を習い始めたことにあります。音楽については、わたしには才能も素養も感性も何も持っていないことは以前より十分知っていました。ですから得意ではありません。時に、讃美歌を綺麗に歌っている人を見るとうらやましくなりますし、また、当教会の聖歌隊の皆さんが歌っている姿を見て「いいな−」と思うことがしばしばあります。

 そのような中で箏を習い始めましたが、案の定才能と素養、感性の無さを痛感しています。よく、ピアノを弾く,バイオリンを弾くと言いますが、わたしの場合は箏を弾くのではなく、琴の弦をはじく、そのような感じです。弾くという場合は音楽の三要素としてのリズム、メロディ−、ハ−モニ−があると言うことです。はじくのは楽譜を見ながら、ともかく音を出していかなくてはならない、そのことに追われているということです。今回のコンサ−トを聞いて、音楽にはリズム、メロディ−、ハ−モニ−が大事なのだということを、あらためて教えられました。

 リズム、メロディ−、ハ−モニ−は、わたしたちの人生にも当てはまります。二度とない今日の一日を、どのように生きるのか、そのことが問われています。今日の一日は二度とありません。生涯の中で、まさに今日だけなのです。その一日を漫然として生きるのか、それともリズムとメロディ−、ハ−モニ−を持って隣人と共に生きるのか、それによって人生の意味は大きく違って来ます。

 ヘブライ人への手紙3章13節に「あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、『今日』という日のうちに、日々励まし合いなさい」とあります。リズム、メロディ−、ハ−モニ−を持つキリスト者の生き方が、ここにあります。

 新松戸幸谷教会牧師 吉田好里


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